器材紹介

当ラボで使用している主な器材をご紹介

栃木県宇都宮市の歯科技工所「ツェーネ」では、高精度の歯科技工物をご提案するために、厳選した最先端器材を導入・採用しております。当ラボで使用する歯科技工には欠かせない器材についてご紹介します。

ラピッドシェイプ

ラピッドシェイプ

「ラピッドシェイプ」は、DLP造形システムと特許取得済みのフォースフィードバック(FF)機構により、最高レベルの精度とスピードを実現したデンタル専用3Dプリンターです。
この一台で様々なパーツを『生体適合性材料』で製造できます。

導入理由

「ラピッドシェイプ」は口腔内をスキャンしたデータに基づいて技工物を作成するため、歯の型を取り、模型を梱包・郵送するという医院様の手間を省くことが可能です。実際の製作においても、模型2つを30分~40分で造形ができます。これにより患者様へ技工物が届くまでの期間短縮にもつながります。また、技工物を作る制度が非常に高く、ほとんどの補綴物が制作できるので対応の幅が広いのも特徴です。

クラレノリタケ カタナシステム

クラレノリタケ カタナシステム

「クラレノリタケ カタナシステム」はジルコニアフレームの設計や製作に特化した歯科用CAD/CAMシステムです。情報を読み取る「高精度スキャナー」、設計を行う「CADソフト」、ジルコニアブロックから技工物を削り出す「CAM装置」、加工したフレームを焼成する「焼却炉」などによって構成されています。

近年は金属アレルギーへの懸念や審美性を重視する方も多く、ジルコニアフレームなど金属以外の素材が選ばれることも増えています。カタナシステムでは、ジルコニアフレームを核として表面に透明感のあるジルコニア専用の歯冠陶材を成形・焼成することでクラウンを形成します。


導入理由

「クラレノリタケ カタナシステム」は従来のシステムのように、仮焼成ブロックや焼結ブロックから削り出すのではなく、未焼成の「生ブロック」を削り出してジルコニアフレームを作製するため適合精度が高いのが特徴です。デザインも単冠から6本のブリッジまで幅広いニーズに対応しています。基本の白色以外にも8色の色つきジルコニアが用意されているほか、専用の築盛陶材を組み合わせることで多彩な色調を再現可能です。

また、「カタナシステム」を供給するノリタケデンタルサプライは日本の会社。システムだけでなく素材もすべて国産であり、安心と信頼のおけるシステムというのも重要なポイントです。※他社ジルコニアディスクも使用しています。

技工用マイクロスコープ
~FusionOptics 工業用実体顕微鏡 Leica A60 S~

技工用マイクロスコープ~FusionOptics 工業用実体顕微鏡 Leica A60 S~

当ラボでは高解像と優れた立体感を両立させる『FusionOptics.』搭載した、ライカ社製「工業用実体顕微鏡 Leica A60 S」を導入しています。精巧な技工には、手元の拡大による正確な確認が欠かせません。高性能な技工用マイクロスコープ導入によって効率のよい作製を実現しています。

導入理由
1.拡大倍率が5~30倍の無段階ズーム方式

スムーズなズームによって、技工物全体の立体像から微細像まで、フレキシブルに観察できます。従来機種の固定倍率では操作のしづらさによる疲労感が伴っていましたが、メガネをかけたままでも操作できるというところは大変ありがたい点です。

2.最大46mmと広い視野径

広い視野径によって、ひと目で技工物の状態を観察できます。作業効率も高まり、正確な把握が可能となりました。

3.最大13.6mmの深い焦点深度

常に焦点が合った状態を維持でき、鮮明な立体像の確認が可能。倍率を変えてもフォーカスし直す必要がないので、時間のロスや疲れを軽減します。

4.LED照明で自然に近い明るさ

対象を均一に明るく照らす最新のLEDが搭載されています。十分な光量に加え、自然光に近い状態で観察できるため、高彩度の色彩・階調の識別が楽に行えます。

5.伝統と実績のある光学機器メーカー、ライカ製

ライカはドイツの光学機器メーカーのため、ドイツの技工所に勤務していた代表にとって親しみもあります。もちろん、誰もが知っている実績と歴史、伝統を持つブランドであるという点も採用したポイントです。

ポーセレンファーネス~オストロマット 654 プレシデント~

ポーセレンファーネス~オストロマット 654 プレシデント~

「オストロマット 654 プレシデント」は、セラミックを生成するための歯科用鋳造機です。熱効率を高めた構造で、素材を上部で動的に接触させて加圧するというユニークなプレスシステムが採用されています。
当ラボでは、二珪酸リチウムのプレスセラミックにも使用しております。

導入理由

歯科用セラミックの専門メーカーの製品であり、また同社の鋳造・ポーセレン焼成炉としても上位機種であることが導入選定の理由のひとつです。単なる焼成だけでなく、あらゆる工程を詳細にモニターでき、自動的に最適な温度や位置を計算・調整します。すべてをオートマティックに処理するだけでなく、プレスモード、イージーモード、クラシックモード、そしてプロフェッショナルモードと4段階のプログラムが用意されているため、これまでに培った技工技術や感覚を活かして判断していきながら、“自動化できる部分は自動化”という選択ができます。最新のコンピュータに接続可能なインターフェイス、ネットワーク機能の搭載で、より利便性が高くなっているのも大きなメリットです。